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【高梨の多摩雑感vol.16】あの日無人島が教えてくれた③

 

今回の記事は、下記記事からの続きとなりますので、興味があれば①-②を見てからご覧いただけると嬉しいです!

 

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「人は食べ物がなくても2−3週間生きられるが、水を一滴も飲まないと4−5日で絶命する。

 

なんてどこかで聞いた言葉が脳裏に浮かんだ無人島生活3日目の夜。

 

「水を腐らせないために水を動かしておいた方が良い。」

 

メンバー父のアドバイスで岩場とポリタンクをロープで結びつけ、海で浮かばせていたわけだが、4つ持っていった10リットル容量のポリタンクの内、1つの中身が海水になっていたのだった。

 

原因はおそらくフタの閉め方が緩かったからであろう。

10リットルは既に飲み干しているから、残りは20リットル。

 

それでは4日はもたない。

 

この事実を皆にどう告げようか。

誰のせいなのか、喧嘩が起きるんじゃないか。

 

でも黙っておくわけにはいかないので、率直に伝えた。

 

予想外に皆の対応は冷静で、犯人探しをすることもなく、この後の対処を話し始めた。

 

3日目にして皆のチームワークが醸成してきた感がある。

 

共通して絶対に達成したい目標があり、そのためにどうするかを順序立てて考えられる良いチームになっていた。

 

このままあと4日無人島で生活をすることはマスト。目標未達成は避けたい。でも死ぬわけにはいかないからリスクは避ける。

 

兎角、なんとしてでも水を調達しなければならない。

 

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そこで考えたのは「SOS」作戦。

 

無人島ではあるとはいえ、ここ3日間で船は1日何隻から近くを通るし、釜島に上陸する人もいた。

 

近くを通る船に乗せてもらい、メンバー2人で一旦本島へ戻り、水だけを補給してもう一回釜島へ戻るという作戦だ。

 

残りの水は20リットル。

 

成人男性5人、真夏の釜島で漁に出たり散策したりすることも考えると、もってあと2日。

 

焦りと不安が募るが、ポジティブ感は若者の特権だ。

 

早速昼から船が通るたびに皆で全力で手を振るが一向に捕まらない。目立つように銛を掲げたりして手を振るも、はしゃいでる若者にしか見えないのか、船は残酷にも過ぎ去っていき、時間も早々に過ぎ去った。

 

3日目も夕刻を迎え、漁で獲れたサザエとカサゴを数匹を使った砂入りパスタを食す。

 

昨日の夜まで嫌だった「生温い水」が、今では「何よりも大切な水」に変わっている。

 

「このまま船が捕まらなかったらどうしようか。」

 

みんなそれは心の奥底にあるが、誰もあえて口にすることはない。

とりあえずやることはやる。それのみ。

 

船が無事に捕まることを願って、早々に眠りについた。

 

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翌朝、目覚めてから喉の渇き我慢大会で1日がスタート。

皆でコップ一杯の水を節約し続けている。

 

無人島ではやることが変わらない。

とりあえず生き抜くこと。それだけだ。

 

よく映画やアニメなどで見た「SOS」を砂浜に書くベタなこともしてみたが、よく考えたら空の飛行機から見つかることなんてほぼないだろう。

 

朝ご飯(カロリーメイト2本、めっちゃ喉乾く)を食べたあと、それぞれこのあとの役割の準備をしている時だった。

 

「一隻の船が釜島に近づいてくる!」

 

皆で一生懸命に手を振った。もう手を振るだけじゃなくて砂浜を駆け巡りながら身体全身でSOSを表現した。

 

上半身裸、皮膚は真っ黒、髪はボサボサ。

 

今思えばそんな奴らが手を振っていたら、さぞかし怖かったと思う。

でも人のことを考えている場合じゃなかった。

 

そんなワイルドな僕たちにも関わらず、なんと船をこちらまで寄せてくれた。

 

話をすると地域住民の方のよう。そして事情を説明したところ、一度島へ連れて帰ってくれることを快諾してくれたのだ。

 

もう神様、仏様!!

 

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そんな七福神が乗る宝船のような船で、僕ともう1人で一旦島へ戻ることができた。待っている皆には必ず戻ると約束した。

 

久々に島に戻るとまず目についたのは自販機。冷たい飲み物なんてもう4日も飲んでいない。

 

でもここで飲むわけにはいかない。

島でみんなが待っている。

 

邪心を打ち払い、僕ともう1人は水だけ買って、すぐ船に戻った。

あと3日後に無事に戻ってくる誓いを本島にして、船は再度釜島へ出発した。

 

2リットルのペットボトル20本、水を買った。

これと残りのポリタンクの水で3日間を過ごす。

 

皆がいる釜島へ無事に到着すると、船のお兄さんが選別として岡山名物「桃」を凍った状態で1箱くれた。え、なんなの、もう本当に神様なの。

 

冷たいものを口に入れることの感覚すら忘れかけていたボロボロの僕たちは口いっぱいに桃を頬張った。

 

この桃の味は生涯忘れることはないだろう。

 

この日の夜、ご飯を食べ終えた後、持ってきたマッチ使ってキャンプファイヤーをした。水不足を解消できたお祝いだ。

 

勢いよく火の上を皆で順番に飛び越えた。悦びの舞だ。

 

もちろん食卓に並ぶのは砂の入ったジャリジャリパスタと生温い水。

でも今までと数味も違ったんだ。

 

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果たしてあと3日どうなるのか、第四章へ続く

 

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