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【高梨の多摩雑感vol.35】持続可能な社会と「もののけ姫」


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1月も終わり、2月を迎えましたね。

 

世の中は緊急事態宣言もあり、未だ自粛モードですが皆様いかがお過ごしでしょうか。東京は3月まで延長方向ということで今しばらくの我慢。ここでステージ2(感染者100人未満)まで落としていければ春以降状況が良くなると思うので、それまでは粛々と頑張っていきましょう。

 

高梨はUTMFに向けて走り込み、1月のトレーニング数値をクリアできたので一安心。

 

何か目標事を立てる時、すぐルーティン化して毎日の作業に落とし込むのがセオリーで、負荷をかけると身体も心もストレスが多くなるので、考えることやることをなるたけシンプルにして、それしかない形を作り、脳みそを騙していきます。

 

今自分が行っているトレーニングは100マイルを走る目標なので、運動時間も走行距離も指標が伸びていて、気を抜くとダラけた自分も出てくるし、体重は激減するし、怪我のリスクも上がるし、免疫を落としてコロナにでもかかったらそれこそトレーニング指標は落ちてしまうから意識を高くして日々臨んでいます。

 

12月末に行ったメンバーシバのチャレンジ、そしてこれから行われる予定の他メンバーのチャレンジ。

 

そんな皆のチャレンジに触発されるように自分のチャレンジも気合が入ります。そしてまた皆もそんな自分のチャレンジを見て一緒にチャレンジしてくれたり、言葉をかけてくれたりという環境があることはとても大きいなと。

 

2月もへこたれることなく、目標達成のためモクモク積み上げていこうと思います。

 

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さて、今回は以前にも何度か書いている「自然と人間の共存」を考えたきっかけについて少し振り返りたいと思います。

 

自分が小学生の時に1つの映画と出会いました。

映画でオープニングから鳥肌が立ち、涙が出たのは初めての経験でした。

 

それが「もののけ姫」です。

 

「風の谷のナウシカ」からスタジオジブリ作品には触れてはきたものの、この作品を機に若き頃はジブリ作品にのめり込みました。

 

「もののけ姫」のストーリーに関して少しあらすじを書くと

 

タタリ神から村を守る際に呪いを受けた蝦夷の青年「アシタカ」が、巫女のヒイ様から己の死を告げられ、その呪いを解く旅中、シシ神の森に住む山犬に育てられた人間の娘「サン」に出会い話が展開していきます。

 

その後、戦で負傷した牛飼の甲六を助け、シシ神の森を抜け、製鉄業を営む村「タタラ場」へたどり着くと、そこを治めていた元遊女である「エボシ御前」に出会い、自分の呪いのルーツ(エボシが放った鉄玉によって猪がタタリ神になった)を知り、怒りを覚えます。

 

タタラ場では鉄を作るため、山を崩し、森を伐っていました。

 

しかしエボシ御前が売られた娘を買って雇ったり、疫病に苦しむ者を匿ったりし、それらを守るべくタタラ場を運営していた。

 

エボシの立場もシシ神の森の立場も分かるアシタカは、あて所のない怒りを押し込め、タタラを踏みます。

 

その後「タタラ場」を襲撃した「サン」を救い、負傷した「アシタカ」はシシ神の力で傷を癒してもらうも自らの呪いは解けることなく、失望の中シシ神の森を去ります。

 

一方でイノシシや動物たちは森を伐られ、タタラ場周辺の山を統べていた猪「ナゴの神(アシタカに呪いを与えたタタリ神)」を殺された恨みから人間へ戦を挑みます。

 

不老不死と言われるシシ神の首を取ろうとする人間と、人間たちへ一矢報いるイノシシ達の戦が始まる中、双方を行き来をする「アシタカ」が自分の命と向き合いつつも、人間(タタラ場)と森(シシ神)が双方に生きる道はないかと奔走します。

 

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この「もののけ姫」を当時の自分が読み解こうとしたときは、

 

経済活動をして人の為に文明を発展させようとする「タタラ場」

あらゆる動植物が生きるありのままの自然「シシ神の森」

 

どっちを優先がすべきかと分からず思考停止していたのですが、改めて大学で環境地理学を専攻し、論文を書く際にこのことを考えるようになりました。

 

当時、卒業論文の参考にするために「地元の農地を潰して道を通す」という運動に参加したときも、

 

・道が通れば人の行き来も増え、街の人口も増えるかもしれない

・道路沿いでの経済活動で地域が潤う

一方で

・自然が失われ、大きく景観が変わる

・湧水、自然豊かなこの土地が道路で暗礁化することで生態系は大きく変わる

 

どっちをとるのか。

そのような話し合いが行われていました。

 

それらを見たときに「もののけ姫」を思い出して、双方が共存していく道はないのかと強く思うようになりました。

 

当時の自分は自然を潰して、人間の文明発展を促進することに違和感があったし、地元の景観が好きだったので、道は増やさなくても良いという結論に至り、「道路開通に伴う湧水の暗礁化に伴う農地への影響」という論文を書くことになりました。

 

その後、就職して金融業界に身を置いたものの、資本主義の世の中でゴリゴリ経済活動を行うことへ意欲もなく、毎日自問自答する日々でした。

 

でもこの社会で生活していくには、経済活動をやめられない。

 

そんな自分が自然に向けてのアプローチをし始めたのが25歳。

地元多摩のランニングコースを探して、紹介していく活動を始めました。

 

そこから10年、多摩に在る「人が住まう場所」「ありのままの自然」を横目に見つつ、双方が共存していく未来を見据え今も走っています。

 

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こんな感じで今の活動の1つのきっかけは「もののけ姫」でした。

 

「自然と人間の共存」というテーマに関しては壮大で自分ができることは僅かなことかもしれないですが、昨今では「SDGs」でも認知されるように「持続可能な社会」に向けて全世界で指標が組まれ、様々な活動や運動が行われています。

 

【SDGsについて書いた記事はこちら↓】

local-link-lead.hatenablog.com

 

もののけ姫のエンディングシーンの一幕

 

サン「アシタカは好きだ。でも、人間を許すことはできない」

アシタカ「それでもいい。サンは森で、私はタタラ場で暮らそう。ともに生きよう。会いにいくよ。ヤックルに乗って」

 

これを

 

タタラ場=人間

シシ神の森=自然

 

と変換すると、

 

「人と自然、同じ場所で生きずとも行き来することで、それぞれの居場所を尊重し、大事にしながら共存していこう」

 

そんな宮崎駿監督のメッセージを感じます。

 

「もののけ姫」が公開されたのが1997年。

 

24年が経った今、このメッセージを受けた自分なりの解釈とアクションとしては、それぞれの居場所を尊重するために双方を「知る」ことがまず重要で、そのツールとして「ランニング」や「トレイルランニング」を用いて、人が自然や地域を知りにいく。

 

そのための情報を発信することで「自然と人間の共存」「持続可能な社会」に向けたきっかけ作りを活動の一環として続けていきたいと思います。

 

ともに生きよう。

 

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多摩のランニングコースを綺麗な動画と音楽に乗せてご案内しております。

ふと自然が恋しくなった瞬間やジムでのランニングのお供にいかがでしょうか。

 

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