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【高梨の多摩雑感vol.39】ドラえもんのび太とアニマル惑星とSDGs

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3月ももう終盤ですね。

 

期末ということもあり、人事異動が発令されたり、学校の入学卒業があったりするこの時期、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

 

僕は先日UTMF中止になってからというものの、新たな目標をいくつか定めつつ、微調整を繰り返した1週間。1つの目標に集中していたからこそ、ぼやっとしていた今年1年の目標を改めて決めることができました。

 

それに応じて毎日の積み上げの内容も変更。実際に1週間積んでみて現地点では良い感じ。ここから少しずつ質と量を上げながら目標達成を目指します。

 

あっそういえば多摩雑感も39記事目ということで。いつも見ていただき感謝です!

 

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さて、今回は自分が子供の頃から好きな映画作品について綴りたいと思います。

 

その映画とは【ドラえもん のび太のアニマル惑星】です。

 

昔のドラえもん映画は侮るなかれ、深い作品が多くあります。特に藤子不二雄さんがご存命の時に作られたものはより社会問題などが反映された作品が多く感じます。

 

【ドラえもん のび太のアニマル惑星】にはコロナSDGsが注目される今だからこそ伝わるメッセージ性がゴロゴロ転がっているので必見です。

 

この作品のあらすじを簡単に説明すると...

 

ある日、のび太が夜中にトイレに向かうと「ピンクのもや」があり、寝ぼけて入ってしまうとそこは森の中。二本足で立ち、言葉をしゃべる動物たちがいました。これは夢?

 

翌日、のび太はこのできごとをジャイアン、スネ夫に話すも全く信じてもらえず。

 

しかし昨夜森の中で見た花が玄関先に落ちていたことから夢じゃないと思ったのび太は「ピンクのもや」の存在を思い出し、夜再度入ってみることに。そこで追ってきたドラえもんが合流し探検が始まり、その中で犬の「チッポ」と出会う。ここは動物達の惑星「アニマル惑星」でした。

 

一方、サイドストーリーとして、ゴルフ場開発のために「学校の裏山」がなくなるという話が進んでおり、のび太のママが反対活動を行う。

 

探検から帰ってきたドラえもんとのび太はそれを知り、ゴルフ場を買おうと下見に来ていた業者を追い払います。この時裏山にも「ピンクのもや」を発見し、しずかちゃんを誘い、再びアニマル惑星へ探検へ行くことに。

 

ジャイアンとスネ夫も3人の後を追って「ピンクのもや」へ入るも、森の中で迷ってしまう。そこで置いてあった【秘密道具 ジェットモグラ】を発見し、「ピンクのもや」の下を掘ってみるとそこには機械が埋まっていた。ジャイアンがこれを適当にいじり発生したもやを進むと森とはかけ離れた「荒れ果てた世界」へたどり着いてしまう。

 

この荒れ果てた世界から「ピンクのもや」で森へ逃げ戻ったジャイアンとスネ夫は2人の後を追ってきた化け物を見て逃げ出し、勢いで森を抜けたもが川で溺れてしまう。この時に追いかけてきたのは荒れ果てた世界に住まう「ニムゲ」という者であった。

 

一方でアニマル惑星を探検していたドラえもん、のび太、しずかちゃんは何故か誰一人いない星を探索しつつ、犬のチッポを探す。鐘の音が大きく響くと一斉に家から動物たちが出てきた。大晦日であったため皆家の中で家族と過ごしていたようだ。

 

翌日、チッポの家に泊まっていた3人に川で「ゴリラ」と「キツネ」が救助されたという報告が入り、向かうとそれはジャイアンとスネ夫だった。

 

合流した5人はチッポが見つけた宝の地図を元に探検に出ようとするものの、警察官であるチッポのお父さんに止められて中止。5人は一旦地球に戻ることに。

 

「ピンクのもや」があった森の中へ行くも、ジャイアンが今もやに入ると荒れ果てた世界へ行ってしまうことを皆へ伝える。

 

機械を見たドラえもんがこの「ピンクのもや」が【秘密道具 どこでもガス】であったことを思い出す。この機械を一旦修理してなんとか地球に戻ることができたものの、「ピンクのもや」は消えてしまい、アニマル惑星へは戻ることはできなくなった。

 

その後日常を取り戻したある日、のび太のお母さんが「部屋から変な声がする」ということで確認すると、机の引き出しにあった【秘密道具 糸なし糸電話型トランシーバー】からの声でチッポからの救援要請だった。

 

「ニムゲが攻めてきた、攻撃されている、助けて」

 

「ピンクのもや」がない今、アニマル惑星へ行く術はないと思われたが、以前玄関前に落ちていた花を【秘密道具 宇宙救命ボート】に読み込ませてアニマル惑星へ行くことができた。

 

無事?アニマル惑星へ到着した5人はニムゲに攻撃された街でなんとかチッポを救出するも、幼馴染のロミちゃんが攫われてしまう。ジャイアンとスネ夫を追ってきたニムゲがこの惑星の存在を知り、奪いにきたのだった。

 

【秘密道具 ツキの月(日頃運が悪い人が飲むとめっちゃ運が良くなる)】を飲んだのび太がチッポの宝の地図に書いてあった場所から発見した宇宙船に乗り、ニムゲが住む「荒れ果てた世界=月」へ向かい、ロミちゃんを助けることに成功。

 

そしてのび太を追うようにアニマル惑星を奪うべく攻めてくるニムゲと自らの住処を護る動物達とのび太一向の戦いが始まるのであった。

 

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戦いがどうなったかは是非本作品を観ていただきたいのですが、この映画に込められているメッセージは「環境問題」「核戦争」のことだったりします。

 

かつては綺麗な惑星であった月。そこにはニムゲも動物たちも豊かに暮らしていた。しかしニムゲ達は人間中心の文明を求めた結果、核戦争を起こし、月をガスマスクがないと生きられない環境にしてしまった。

 

そしてそこに住む動物達を哀れんだ神様が、動物達を別の星へ移住させた。その星が「アニマル惑星」だったのです。

 

知性をもった動物達がこの話を「神話」として語り継いでいるのですが、事実は21世紀の未来の科学者が「ピンクのもや(どこでもガス)」で「月」から「アニマル惑星」へ動物たちを移住させたのでした。

 

そして「アニマル惑星」では驚くほどの高度な科学文明でクリーンエネルギーによる発電技術や、光、水、空気から食物を製造する技術、汚水処理などを行っており、環境保全がされています。

 

一方でこの綺麗な惑星と裏腹に、ニムゲが住む月は汚染だらけ。生活もゴミを使って暮らすなどとても惨めに描かれています。

 

この映画でのニムゲとはおそらく「ニンゲン」のことを指していて、人間が犯してきた戦争による環境破壊を強く批判しているように見えます。マスクをしないと生きられないっていう設定も今のコロナ禍と被せてしまいますね。

 

僕がこの作品で一番感動を受けたのはアニマル惑星内の「スマートシティ」です。この惑星では一切空気を汚さず、自然を破壊せず、クリーンエネルギーのみで社会が回っています。車もガソリンを一切使っていません。

 

まさに今注目されているSDGsの先の未来が描かれているように見えます。

藤子・F・不二雄さんはこの未来を予測していたのか。 

 

小中学生でこの作品と出会ったときに「こんな欲の無く、綺麗な世界があるのだ」と感銘を受けました。

 

そしてこの惑星の話と並行して、のび太達の身近な環境破壊としてゴルフ場開発の話を展開しているところも現実社会へのメッセージ性を感じさせる工夫がされてます。

 

ニムゲが核戦争で汚し、自然も生物も暮らせなかった「月」

 

ニンゲンが欲の為に削って無くしてしまおうとしている「学校の裏山」

 

規模は違えどやっていることは同じであり、その積み重ねなんです。

 

そしてアニマル惑星と裏山が偶然にも「ピンクのもや」で繋がったことも、それを暗に示しているように感じます。

 

果たして「アニマル惑星」と「学校の裏山」はどうなったのか。

 

子供が観る作品ながらも、だからこそ藤子・F・不二雄さんが伝えたい社会問題へのメッセージを強く感じられますし、最近SDGsが注目される中で改めて観てみる価値のある作品だと思います。

 

まだまだ綴りたいポイントはあるのですが、長くなりすぎてしまうので今回はこの辺で。

 

是非週末の一本にいかがでしょうか?

 

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我々の裏山的存在「多摩丘陵」もゴルフ場開発が多くされた地域です。

 

こんな素敵な裏山をこれからも守るべく、活動していきたいと思います。

 

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