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【高梨の多摩雑感vol.27】ブリキの迷宮で描かれた未来

 

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最近コロナ禍を通じて、経済が収縮した結果、「なるたけ仕事をしない」方向に世の中が動いているように感じる。

 

今では残業しない、ワークライフバランス、コアタイム縮小、有給休暇の取得推奨などなど。10年前、サラリーマンとして社会に出たときと今では雰囲気が明らかに違ってきていています。

 

歩き回って営業するなんてすでにナンセンスで、出向かなくても需要と供給をデータベースでマッチングして効率的に電話やメールのみで契約。あとは管理するのみなんていう時代だ。

 

会社に居る時間も減り、飲み会の数も減った今では、いかに効率よくミスなく仕事を終わらせ、残業をせずに家に帰るかを求められていて、スリスリした付き合い的なものは求められていない。

 

この流れから推測するに、必要のない部署はどんどん無くなるだろうし、必要のない人材が多くなる。そうすると定年も早くなるし、早期退職は当たり前。いくら大手企業に勤められたとしても未来が保証されるわけでない。

 

ロボットやITでできる範囲はどんどん広がっていくし、そういったものでは代替えがきかない仕事を生み出したり、身に付ける必要がある。でないとサラリーマンは生き残れないですよね。

 

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コロナで人と人との距離が生まれ、そこから見えた不要なものの膿出しで今後さらに加速するであろうIT化。

 

ネット、ロボットができることは人間の手作業は必要なくなるわけで。

 

そうすると人間がどんどん仕事をしなくなり、ロボットが仕事を行うようになる。

 

小学校時代によく見ていたドラえもん映画「ブリキの迷宮(ラビリンス)」をふと思い出す。

 

ドラえもんとのび太があるゲートを通じてロボットが支配する都市を冒険する話なのだが、この世界では人間はもはや奴隷扱いで、ロボットがロボットによるロボットのための世界を作ろうと策略していた。

 

ここで皮肉なのが、人間がより便利な世界を追い求めて開発したロボットによって奴隷化しているということ。

 

ロボットのおかげで移動手段が楽になり筋肉が衰え、考えることが減り脳は衰え、人間はどんどん不要な存在になっていく。

 

あの時この作品を観て「こんなことになるわけがない」という未来に、今どんどん進んでいっているように思えるのだ。

 

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そう考えると今自分たちが生きるこの時代はまさに「ロボット時代への節目」であって、大きな変化の波が訪れていることは間違いない。

 

子供のころ、22世紀にはドラえもんのような便利なロボットが開発されて「どこでもドア」や「タケコプター」など夢のような道具がある世界に心躍らせていた一方で、実はそんなロボット達に支配されて人間が奴隷になるような世界に向かっているのであれば、それは正しい方向性なのか。

 

働きすぎで疲弊した日本人が一度「働かなくてよい」この風潮に飲まれると、もう後には戻れないだろう。

 

あ~楽になってよかったという楽観的な気持ちと、このさきどうなるんだろうという焦燥感。

 

少なくともこの「なるたけ仕事をしない」流れを鵜呑みにして生活を続けるといつの間に自分がいたポディションにはロボットが居座ることになるだろう。

 

働けばよいというものではないけれど、流れに任せているだけでなく、今だからこそしっかり考えていかなければならない。

 

自分たちの力で歩き、考えて、何をしなければならないか。

 

そして後世に残す未来の形を。

 

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