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【高梨の多摩雑感vol.19】腐る

 

梅雨真っ盛りな今日この頃、第二波かと言われるコロナの影響もあって他県への移動も自粛モードですが皆さんいかがお過ごしでしょうか?

 

自分は引き続き大きな変化もなく、淡々と日々過ごしております。

 

しいて言えば、前までトレランレースのために鍛えたりもしていたのですが、今はレースも少ないためそこの比重はかなり落としてます。今後走ることに関してはタイムや順位を競うようなことよりも、地域を知ることや楽しむためのツールとしてより深めていこうと考えています!

 

先日取り止めもなく、SNSのタイムラインを眺めていると、スタジオジブリの過去作品が映画館で放映されるとの情報に目が止まりました。

 

自分はスタジオジブリの作品が好きで「もののけ姫」から映画館で観ているのですが、自分が映画を観るようになったのは小学6年生からぐらいなので、放映がそれ以前の作品は映画館で観ることができなかった。

 

改めて大画面大音量で観れるなんて!

ということで早速映画館で観てきました。

 

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高度産業文明を終焉させた「火の七日間」という戦争から1000年が経った世界の大地は汚染され、「腐海」と呼ばれる森が広がっていた。そこでは「瘴気」と呼ばれる猛毒なガスを発生させていて、人間は「腐海」と「瘴気」に怯えながら日々暮らしていた。

 

大まかな時代背景、設定はこんな感じです。

 

風の谷のナウシカの中で重要なのが、流砂に埋もれ「腐海」の深層部にナウシカとアスベルが辿り着くシーン。マスクをしていないのに生きていることに気づき、深層部の空気が清浄であることが判明します。

 

人間が恐れ、毒だと認識していたその森の深層部では、1000年前の戦争で汚れた大地を浄化していたのである。この事実を知ったとき、ナウシカは涙を流します。僕も涙を流します。

 

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「腐海」は実は腐っているのではなく、めちゃめちゃ綺麗な海(森)だったんですね。

 

つまり人間にとって都合の良い言葉を使って腐らせていただけ。

 

そもそも「腐る」って悪い言葉なのか?という疑問が浮かびます。

 

日頃生きている中では主に人間が口に入れるものの対象として使われることも多い言葉ですよね。

 

食べ物が腐るとカビが生えて菌が発生します。

でもその菌が地球にとって害なのかと考えたらそうではないはずです。

 

人間が勝手に「腐」らせているだけです。もしかしたら腐ることによって、地球を守っているとも考えられます。

 

我々人間の文明がどれだけ身勝手なものなのか。

 

人間が生きていきやすくするために都合よくこの地球を使ってきたのか。

 

そんでもって持続可能な世界にしなきゃいけないというけど、それって人間の文明の持続なの?地球の持続なの?って甚だ疑問に思うことも多々あります。

 

そりゃ、王蟲も怒るわけです。

真っ赤っかですよ。

 

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「風の谷のナウシカ」自体が人間排他的な作品なので、観た後の感想としたら、どうしても偏った気持ちになりがちですね。

 

でも宮崎駿さんがこの作品を作った意図とすれば、いつの時代も人間の身勝手で振り回されている立ち位置として自然を描き、しかもその自然は人間の罪を身代わりに償っているんだよというようなメッセージを感じました。

 

不謹慎かもしれませんが、もし「コロナ」が人間から自然を守る「瘴気」だったら。

 

人間が作り出した文明発展への警笛だったのなら。

 

その意味もメッセージを僕たちは履き違えてはいけない。

 

改めてこの時期にこの映画を映画館で観ることができて本当に良かった。

 

TOHOシネマでは1,100円で観れるようなのでこの機会にいかがでしょうか?

 

次は「もののけ姫」かなぁ。

 

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