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【高梨の多摩雑感vol.18】あの日無人島が教えてくれた⑤Finale

 

今回の記事は、下記記事からの続きとなりますので、ご興味があれば①-②-③-④を見てからご覧いただけると嬉しいです!

 

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ついに本島へ帰る日がきた。

 

最後の朝ごはんも砂利入りのパスタだったが、もう食べることはないと思うとそんなパスタでも少し口惜しいものだ。

 

朝食をすまし迎えの船が来るまでの間、住処の後片付けをしつつ、皆思い思いに時間を過ごした。

 

am10:00、遠くから漁船が近づいてくるのが見える。

 

まるで天国からの使いがきたかのような気持ちでお迎えした。

 

船に乗り込み、荷物を積んで少しずつ船は動き出す。

 

船頭さんからも「よくやったなぁ」と一言ももらいながら、少しずつ小さくなっていく釜島を眺めていた。

 

「もう二度と来ることはないんだろうな」

 

辛かったこともたくさんあったけど、今は達成感でいっぱいだ。

 

ありがとう、釜島。

 

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船は順調に若者たちを本島へ届けてくれた。

 

船頭さんにも別れを告げて、コンクリートを踏みしめた。

 

「帰ってきたんだ」

 

そしてすぐ目の先に自動自販機が見える。

真っ先に皆でジュースを買った。

 

「冷たい飲み物が出てくる!!」

 

いつもならなんてことないことが、こんなにも感動するなんて。間違いなく人生で1番美味しいコーラだった。

 

そして美味しいコーラの香りと共に気づいたこと。

 

「お前臭くない?」

「いやお前だろ」

「いやいやいや」

 

全員臭かった。

それに髪の毛はボサボサ。

背中には50㍑前後のザック。

 

無人島では気づかなかったが、本島では皆不審者でしかなかった。

 

「そうだ、まずはお風呂に入ろう」

 

ということで、銭湯を探すことにした。

 

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無人島から帰ってきた勇敢な若者(別名:臭い一味)は携帯で見つけた銭湯へ向かった。駅前から大体30分ぐらい歩いたところだろうか。

 

トボトボと歩いていると古き良きかな銭湯を発見。

 

「久々のお風呂だ!!」

 

番台さんへお金を払い、颯爽に来ている服を脱ぎシャワーを浴びた。

 

「痛っ!!」

 

日焼けしすぎた身体はお湯を完全に拒否。

とてつもない痛みがシャワーと共に降りかかった。

 

ゆっくりとお湯に浸かりたかったところだが無理だ。

 

サクッと体を洗いすぐに出たが、それでも7日振りのお風呂は最高だった。

 

お腹も空いたので駅前に戻り、夕ご飯は地元の居酒屋に入ることにした。

 

砂利入りのご飯、パスタとカロリーメイトで過ごした7日間。久々にちゃんとしたご飯を食べることができる。

 

店に入ると

 

「すごい荷物だなっっ何をしてきたんだ」

 

 と店主から声をかけられた。

 

「無人島で1週間生活してきたんです」

 

と答えるととても驚いた様子で、とにかく食べてけと優しく迎えてくれた。

 

温かい料理がテーブルの上に並ぶとあっという間にご飯を平らげた。

 

店主が他のお客さんに

「こいつら無人島で暮らしてきたんだってよ」

と話しかけるや否や、日本酒の一合瓶があれよあれよと3-4本テーブルに集まった。

 

「お前らよくやった!とにかく飲め!!」

 

人生最高最恐の宴の始まりだった。

 

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正直そこからの記憶というのは曖昧な部分もあるのだが、兎角悲惨であったことは覚えている。

 

いただいた日本酒一升瓶をラッパ飲みしながらひたすら回して飲み続け、肩を組みながら無人島で起きたあれやこれやを大いに語った。

 

「本当俺らよくやった!!」

 

達成感とそれぞれの労いをつまみにひたすら飲み続けた。

 

気づくと店の閉店時間を迎えていた。

一緒に盛り上がった地元の客も帰り、店には僕たちだけだ。

 

しかし5人のうち3人は全く機能せず、店の外にも出れない。

 

いかん、飲みすぎた。

 

これ以上迷惑をかけるわけにもいかないので、ギリギリ動けた僕ともう一人でなんとか外へ連れ出した。

 

そこであることに気づく。

 

「財布がない。。」

 

どうやら銭湯から帰ってくるときに落としたらしい。

 

急いで銭湯まで走り、銭湯の番台さんに聞いたが財布は見つからない。

 

今日は駅前に野宿し、明日電車で帰る予定だったからお金がないのはまずい。

藁にもすがる思いで駅前の交番にいくと、なんと財布が届いていた!

 

あぁ、神様、地元の皆様!!

 

急いで店の前に戻るとそこは、ここには書けないようなカオスな状況。

 

無人島から生還した勇者たちは一瞬にして、ゾンビへと変貌を遂げたのだった。

 

見かねた店主がトラックを出してくれてゾンビ達を荷台に乗せ、駅前まで運んでくれた。店の中、外、駅前まで本当に良くしていただいて感謝しかない。

 

そうして駅前で一晩を過ごしたゾンビ達(別名:無人島から帰還した勇敢な若者達)は青春18切符を握りしめ、猛烈な二日酔いと共に東の地へと帰っていったのだった。

 

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こうして5人の無人島の旅は若気の至りと共に終わったわけです。

 

この内3人はLocal Link.Leadの立ち上げメンバーとして今も一緒に活動しています。

 

もしかしたらこの時の経験がなければ今こうして活動していなかったかもしれない。

 

不確定要素が多い状況、すなわちリスクが伴う状況でもとにかくやってみること。

 

リスクを最大限に減らすための前準備をしっかりすること。

 

チームで何かを成し遂げる面白さ。

 

こんなことを無人島生活からは学びました。

 

マラソン大会を運営したり、イベントを開催するときでも常に意識している事です。

 

この無人島生活での経験を糧として、これからも皆で活動していきます。

 

あとハメを外しすぎないこと。

あっでもたまにはゾンビもいいよね。

 

無人島編、最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

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