【高梨の多摩雑感vol.5】コロナが産んだ「横軸」
本日から地域によって休業要請の全面解除がされているようですね。
私の住む東京(多摩)はまだ時間がかかりそうです。
サラリーマンの身としては以前の生活スタイルが良かったかと思うと、毎日とんでもない満員電車に乗り都心へ向かい、もはや仕事より通勤退勤が大変。そんな生活を10年続けてきて、本来の自分を見失う前に家でゆっくり仕事ができるようになりたいと思って過ごしてましたが、今回のコロナ騒動のおかげで勤める会社でもテレワークとなり、時間に余裕ができたことで、正直とても充実した生活を過ごすことができています。
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リモートワークが定着してほしい限りですが、ほとんどのサラリーマンは緊急事態宣言の解除と同時にいつも通りの生活に戻るでしょう。資本主義において経済を回さないと失業者が増え、その結果比例して自殺者が増えるのも日本の特徴なので経済活動をやめるわけにもいかないですし。
このスパイラルが生きづらくしているようにも思います。
昔どこかで縦軸、横軸の時間があるという話を聞きました。【縦軸の時間】は成長を求められる時間で人間社会そのもの。【横軸の時間】とはぐるぐると回っている自然や地球そのものの時間の流れ。
生活バランスが【縦軸の時間】に傾き過ぎるととても疲れます。
なので時折【横軸の時間】に全てを委ねると「成長なんてしなくても良い」とリラックスできるし、そもそも自給自足で自然とともに生きてきた時代もあるわけで、人間の利便性を求めすぎた結果自ら【縦軸の時間】に入らないと生きていけないようになってったわけで。
「成長」とは良い言葉のようで実はそのために争いや焦りを生みます。
一部製造業では週休三日制の導入の話が出てますが、生産(働く時間)を少なくし、社会全体の経済成長を緩やか、もしくは横ばいにすることで、少しずつ【横軸の時間】に傾ける良い機会になるんではないかなぁなんて思ったりもしてます。
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僕は【横軸の時間】を感じるために「ランニング」をしています。
趣味で「トレラン」というスポーツ競技をしておりますが、普段のランニングはほぼジョグです。トレーニングを中心にしてしまうと自分の走る意義からズレて嫌になるので、メリハリを付けていますが、割合的に1割トレーニング/9割ジョグです。
走っている時はリラックスして周りを見渡します。
風で揺れる木の葉、朝から夕方にかけての綺麗な空模様、建物の造形
普段接している【縦軸の時間】のことは忘れて、ただそこにある【横軸の時間】に身を委ねます。
そうすることで【縦軸の時間】で興奮した心を落ち着かせ、凝り固まった思考をほぐし、走り終わった時にはとてもスッキリとした気持ちになります。
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日頃はビシバシ働いて、休暇を思いっきり楽しむというスタイルも良いとは思いますが、それだけではなかなか生活の幸福度も上がりにくいでしょう。急ぎ、疲れ、結局【縦軸の時間】に対する承認欲求を満たすような作業だけでは人は根本的に満たされないのだと思います。
それより日頃から【横軸の時間】を意識して、変わらなくあり続けるものに接することで自然と心が満たされるようになるのではないでしょうか。
このコロナ禍の産物として【横軸の時間】に触れる機会が多くなることで、本来の自分を取り戻せる方も多いのではないかなと思っています。
一度きりの人生、自分のストーリーを、
焦らないで、ゆっくり、進んでいければ良い。
つい【縦軸の時間】に触れすぎて疲れちゃった時は何も考えずにランニングシューズを履いて、ゆっくり走りながら周りを見渡してみましょう。
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